ネパール人はもともと友好的で、客人に対して親切な国民です。ですから観光客にとってもなじみやすいといえるでしょう。
ネパールの国の人々は日本人と姿、顔が似ているばかりでなくその風俗や習慣にも類似するところがあります。
それでもやはり見知らぬ土地では、その風俗習慣や伝統に戸惑うこともあるでしょう。
他の国と同様、ネパールにも独自の生活様式があります。そしてそれは大なり小なりネパールを訪れる人各々の国のものとは異なっていることでしょう。
町の辻々には寺院や小さなお堂があり神像に出会うでしょう。人々は朝早くからお参りに出かけます。ネパールの一日の始まりです。ネパールの人々は神との繋がり、家族との絆を何よりも重視しています。
ネパール人々がどのような生活をしているのか、それを見て彼らの輪の中に入ってもらえればと思います。
王国
ネパール国王は、この世と生命の維持神であるビシュヌ(またはナラヤン)神の化身であるとして崇拝されています。
ネパール国民は国王と王妃に対して尊敬の念を抱いていますので、彼らは外国人が王室を敬うことを嬉しく思います。
集会等で国家が吹奏される時は起立します。
宗教生活
宗教はネパール人の生活に密着しており、深く根差しており、寺院や神様、聖画などがいたるところにあります。
国民の大多数がヒンズー教徒ですがネパールでは仏教も重要な位置を占めています。
ネパールでは、宗教生活の複雑さを解明することがライフワークになりうるほど、ヒンズー教と仏教は非常に深い関係にあります。
あらゆる神格がヒンズー教徒、仏教徒にとって同じように礼拝の対象であり、祝祭、祭礼も共に行われます。
何世紀にもわたってお互いに、お互いの伝統を尊重し尊敬しあってきました。
以下に宗教事項に関する心得をいくつか上げてみます。
- 神の使いである牛については、ネパール人の前でおおっぴらに話題にしたり、肉を食べる時などは気を付けましょう。
- ヒンズー教徒も仏教徒も共に牛肉食は厳禁です。また食用には雌の動物を殺しません。
- ヒンズー教及び仏教寺院に詣でる時は、靴を脱いで尊敬の念を表しましょう。寺院や仏塔にはサンダル履きで行くのが手軽で便利です。
- ヒンズー教徒以外の立ち入りが禁止されている寺院もあります。
- 革製品は寺院内に持ち込めません。
- 参拝に行く人や、そのお供え物には触れないようにしましょう。
- 寺院や仏塔を回る時は、時計回りに回ることになっています。
- 多くの場合、寺院や仏塔、遺跡などの写真撮影は禁じられていませんが、一応責任者の承諾を得るようにしましょう。
社会概念
大多数の国民は農村部にすんでいますが、彼らは素朴で伝統的な人生観を持っています。
彼らは外国人と交わることを殊のほか喜ぶのも事実です。しかし彼らにとって受け入れられないことや、当惑するようなこともあります。
以下のような事柄に心に留めておけばよいでしょう。
- どこへ行くにも身だしなみには気を付けて下さい。町や村を歩く時、サンウェアやビーチウェアは感心できません。ショートパンツやタンクトップなど人前で肌を必要以上に出すことも決して良く思われません。さっぱりした身だしなみを心がけて下さい。
- 喧嘩は口論だけ。手を出されたらどんな報復手段を用いてもよいことになっています。
- ネパールの食事作法は、あなたの国の食事作法とは全く異なっています。ネパールの典型的、伝統的家庭では、食卓の上に皿もナイフもフォークもスプーンもありません。
ネパール人は右手を使って食事をします。だからと言って、お客さんがフォーク、ナイフ、スプーンなどを使ってはいけないと言うことではありません。
- 左手は不浄とされていますので左手で食べ物を触ったり、子供の頭をなでたりしないようにしましょう。
- 使用済みのナイフ、スプーンや指が触れたり、唇が触ったり、また唾の掛ったりした食べ物や食器は「ジュト」と見なされます。これは「汚れたもの、残り物」という意味です。
そのような食べ物を人に勧めるのはその人を侮辱することになります。またそのような食べ物の載っている皿はよく洗ってから使用しなければなりません。ナベ物類は勧めない方が良いでしょう。
- ネパール女性が握手に応じなかたからといって腹を立てないで下さい。ネパール人、特に女性は挨拶の時に握手はしません。その代わり両掌を合わせて「ナマステ」という合掌をします。
- 女性の月経は忌み嫌われており、ネパールの女性の中にはこの間、肉類を食べない、外出をしないで家にとじこもるというようなことを守っている人もいます。
- 公衆の面前での男女間の愛情表現は良く思われないので厳に慎むべきです。これはネパールの文化には全く受け入れられないものです。
- ネパールの人々の生活は太陽と共に起き、太陽と共に寝る大変健康的な生活ぶりです。外国人の私たちがいつまでも起きていて騒ぐのはやめましょう。
- カースト制度については廃止されているものの、私たち外国人が公の席で話し合うのはやめましょう。
物乞い
安易な慈善は物乞いを殖やすだけで問題の根本解決にはなりません。ですから物乞いを助長するような施しなどは十分考慮しましょう。
その他
- 「友達」と言いながらやってきて、うるさくつきまとう客引きに用心して下さい。残念ながらそのような客引きがいるのも事実です。
- 貴重品は、ホテルのセーフティーボックスをご利用ください。現金や貴重品を部屋に置きっぱなしにしないようにして下さい。
- ネパールでは麻薬は厳しく取り締まられています。麻薬の売買及び所持は厳しく罰せられます。
