パタンは中世的な街並で知られ、カトマンズ盆地の中央を流れるバグマティ川の南にあり、市の中心はカトマンズより南へ5km行った所にある。
パタン市は、ビラ・デビィ王によって、西暦4世紀頃に築かれたと言われている。
市の中心にある旧王宮は、建物が美しく、王宮広場と寺院などの配置に優れた構図を持っている。
この街にはネパール文化の担い手である仏象作りや彫刻を職業とするサキヤ族も多く住んでいる。
主な観光スポット
ダーバ・スクェア(旧王宮前広場)
街の中心部に位置し多くの観光客で賑わう。この広場は古い寺院などが多くある。これらには精密な木彫が施されている。旧王宮には、三つの「チョーク」と呼ばれる中庭があり、ムル・チョーク、スンダリ・チョーク、マニケシャブ・ナラヤン・チョークと言う。中庭の北東角には三層八角形の塔、タジュレ・バワニ寺院がある。スンダリ・チョークの中心には、トゥサヒティと呼ばれる石造傑作、王の浴場がある。中央ムル・チョークとマニケシャブ・ナラヤン・チョークの間にはデグ・タジュレ寺院がある。
クリシュナ・マンディール寺院
この寺院は16世紀にシッヂィ・ナルシン・マルラによって建築されたネパール最初のシカラ様式の寺院。21の祠を持つ総石造りのネパール唯一の寺院でもある。壁にあるフリ-ズ模様は、古代インドの叙事詩にかかれているラマヤン・ハバラータの戦場場面のものであるといわれている。
マハボウタ
14世紀、アバヤ・ラジ僧によって建てられたものである。様々な仏象を彫った素焼きタイルを組み合わせて造られているこの塔は見事と言うほかない。
クンベシュワル
ハヌマンドカ王宮(カトマンズ)にある円形五層のパンチャ・ムキ・ハヌマンを除くと、カトマンズ盆地内の五層寺院はこのクンベシュワ寺院とバドガオンのニャタポラ寺院の二つだけである。この寺はシバ神の寺院でジャヤスティティ・マルラ王の時代に建てられ、後に黄金の華頂が付け足された。8月のジャナイ・プルニマの日に祭りが催される。
ヒラニャ・バルナ・マハビハール
この三重の塔は、13世紀にバスカル・バルマ王によって建立された。壁にある彫刻は見ごたえがある。
ジャガト・ナラヤン寺院
ビシュヌ神の寺院であり、南インド風の建物で、赤レンガを用いて建てられている。ガルダ、ガネッシュ、ハヌマンなど、ヒンズー教の神々をかたどった彫刻が素晴らしい。
ルドラ・バルナ・マハビハール
この独特な仏教僧院には金属製、石製、木製を問わず多くの優れた仏像が集蔵されている。信者の寄進した数多くの宝物は現在も見学することができる。
アショカ・ストゥッパ
西暦250年頃、アショカ王によってパタン市の四隅に建てられた。四つのストゥパに囲まれたパタン市の繁栄を祈ったと言われている。
アッチェスワル・マハビハール
17世紀初頭、仏像を納める目的でアッチェスワルがこの寺院を建立し、近年再建された。僧院、デャーンクティと呼ばれる研究室、研修室、図書室、客室がある。プルチョークの裏手にありここからはカトマンズ盆地の美しい眺めが楽しめる。
マチェンドラ・ナート寺院
西暦1408年に建造されたパゴダスタイルの寺院である。
動物園
ネパール国内に棲息する野生動物や鳥類が集められている。中央にはシッディ・ナルシン・マルラ王によって造られた美しい池がある。
ジャワラケル・チベッタンセンター
チベット絨毯の製造行程を見学できる。センター内には豊富な品揃えのショールームもある。
ゴダワリ植物園
パタン市から9kmほど南のフルチョーキ山(標高2720m)の麓にあり、蘭などを主体とした植物園である。途中昔ながらのハリシディやバデガオンなどの農村風景が楽しめる。2月から3月にはフルチョーキ山の石楠花の花が美しく、白、ピンク、深紅など色とりどりの花を咲かせる。
パタン工業地区
サットドバトの近くラガンケルにある。木彫、金属工芸品、絨毯、タンカ絵等のネパールの手工芸製品が有名。作業場ごとに色々な製品の製作過程が見学できる。地区内には即売場が設けられている。
